周囲の喧騒を遮りながら、開放的な空間でゲストとともに楽しむ家

名古屋市 H邸

交通量の多い前面道路や、周辺の集合住宅などからの視線を気にせず、開放的に生活することができ、かつ、趣味やゲストとの時間を楽しむ住まい。
オーナーの要望をかたちにするため、考えられたのが2つの中庭だった。奥行きのある敷地形状を生かし、前面道路側と建物の中間にあたる位置に中庭を設けた。
メインのスペースには、両側から1日中光が差し込む空間となるよう計画。その一つであるLDKは、多人数によるパーティーの開催を想定したレセプションスペースを兼ねた空間となっている。天井高は3mを確保し、さらに床・天井の仕上げを中庭と連続させて境界を曖昧にすることで解放感を生み出している。
同じ中庭に面するLDKの上階には、25畳を超えるスペースを持つ寝室。連続するテラスには、ジャグジーやアウトドアシャワーを設け、リゾートホテルのような開放的な空間が設計されている。一方、地下には数多くの趣味をもつオーナーが、車やバイク、収蔵品などを展示し心置きなく楽しめるスペースが設けられている。
ゲストが訪れるエントランスからは、建物の奥行きの最も深い部分まで直線的な〝抜け〟をつくり、突き当たりに間接照明でデザインされた階段を配置。壁に沿って差し込むトップライトの光も加わり、ドアを開ける人の目を楽しませてくれる。遊び心が散りばめられた住まいとなった。