北日本精機 本社ビル

北海道の小さな町で育まれるグローバルスタンダード
この建物は精密ベアリング生産で国際的ビジネスを展開している企業の本社ビルである。この仕事は企業イメージをどう表現するかということから始まった。ヨーロッパ、アメリカと国際的な商取引をしているオーナーの世界観を建物に表する必要がある。海外からの来賓にも対応できるよう気品と豪快さを併せ持つ建築物にする必要があると考えたのである。その精神性は楕円形のトップライトに凝縮させ、螺旋にデザインした階段をその楕円の相似形とすることで天井からの光がその螺旋を生き物のように浮かび上がらせる。楕円は回り続けるベアリングと重なり永遠という意味を込めたのである。その相似形の楕円を全面二階を支える大柱に組み込むことで柔らかい表情でお客様を迎える正面の顔となった。