原生林に囲まれた広大な敷地に悠然と佇む平屋の邸宅

ニセコ T邸

この邸宅のテーマは自然に溶け込むような開放感。そしてゆったり流れる家族との時間だ。団欒の場となるリビングは木を贅沢に使用。円形の造作ソファーを中央に設け、シンプルながらも個性的な薪ストーブを配置した。この空間のために造られた円形のソファーは、どこに座っても全員の顔を見ることができる。家族と一緒に過ごす時間を大切にするオーナーのこだわりだ。薪ストーブの橙色にゆらぐ暖かな炎と薪のはぜる音、ほのかに薪の香りが漂い、優しく温もりにあふれた穏やかな時間が流れている。
リビングの三方をガラスの大開口としたのは、風景を透過し内と外との隔たりを無くす工夫だ。外を眺めると、のびやかに広がる原生林と彩る四季を感じることができ、自然に溶け込むような感覚を覚える。
一直線に連なる空間を有機的に繋いだことで、どこにいても家族の気配が感じられる設計は平屋ならではの魅力。さらにバスルームや寝室、和室などにも大開口を設け、ニセコの豊かな自然をどこにいても堪能できるようになっている。それぞれの窓から眺める景色はひとつひとつが異なる趣を感じられる、まるで絵画のようだ。