吹抜けのある伸びやかな平屋造り

東京都 I邸

都心からほど近い郊外にて、古くからある意匠性の高い既存母屋を解体し、新しい住まいを作りたいといった希望からスタートした計画。オーナー夫妻からは、昔から大切に使っているテーブルやチェスト、照明器具などの調度品や多くの絵画、焼き物などをディスプレイできるギャラリーのような住まいが求められた。広大な敷地に夫婦二人で住む平屋造りという贅沢な条件を活かし、エントランスやリビング、和室など、大切なコレクションをディスプレイできる設えが様々な場所に設けられた。リビングはチェリーのフローリング材にタモの柱梁が吹抜けの開放的な空間を印象づけている。建物は歩道から十分な引きを取ることで外観を際立たせ、段状に設けられたステップがアプローチに変化のあるシークエンスをもたらしている。デザインに対してこだわりのあるオーナーと、オーナーの希望を実現するHOPのデザイン力により、唯一無二のギャラリーのような住まいが出来上がった。