気配を感じる回遊プランとセンスが調和する家

埼玉県 O邸

東西の二面が道路に接するという敷地形状のため、目に触れる外観のボリュームが多いことを意識し、あえて周囲の建物とは対照的なグレイッシュでモダンな外観デザインを採用。さりげない構成のなかに、高級感を演出している。
同時に、家族のプライバシーはしっかりと守りつつ、内部を開放的なつくりとするために、バスケットコート、バーベキュー専用など、それぞれ用途を特化した中庭を各所に配置。周囲からの目線を遮ることで安心感を得つつ、室内から中庭に向けて大きな開口を設けて陽の光を取り込み、空間的な広がりを演出している。
また、日常生活の利便性を考慮し、エントランスから室内に至るまで動線を慎重に設計。その結果として、回遊できるプランが採用された。
2階のセカンドリビングとは吹き抜けを通して連続させることで、家のなかのどこにいても家族の気配が感じられるつくりとしている。インテリアは、外観のデザインを踏襲し、グレイッシュなイメージを取り入れながら、ダークブラウンで統一された木製ルーバーや、オリジナルに製作した建具・造作家具を配置し、アクセントとしている。さらにそのなかに、オーナー自らが厳選した家具を調和させることで、センスの良い落ち着いた雰囲気が醸し出された。

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