次の世代へ引き継ぐ家

札幌市 K邸

家づくりに際してオーナー様が強く望まれたのは、現在は独立して別々に暮らす息子様、お孫様へ、いずれはこの家を引き継いでいきたいということ。20年、30年と時を経て、自分の建てた家が子供や孫の暮らしの舞台となる。そんな願いをお持ちでした。このため、打合せの段階から息子様ご夫婦が同席され、将来の暮らしも見据えながら、使い勝手やデザインなどさまざまな意見が反映されました。リビング、キッチン、2階ホール、寝室、書斎の各室が庭に面して大きな窓を持ち、それぞれ違った角度から、異なった風情の庭が楽しめるようになっています。自然が大好きというオーナー様のご希望で、もともとこの敷地にあった庭木を最大限に生かした設計が行われたのです。四季の移ろいとともに変化する景色を感じる、ゆったりとした暮らし。床にはナラ、壁は珪藻土の塗り壁、天井には無垢のシナ材と、自然素材をふんだんに取り入れた、快適で心地よい空間によって、思い描いた以上の住まいが実現しました。この家は、次の世代へと着実に引き継がれ、いつまでも住むことの喜びにあふれた場であり続けることでしょう。