ホテルのような気品ある家

札幌市 K邸

ゆるやかな傾斜に広がった角地という敷地条件を最大限に生かした設計のこの家は、窓の位置や開放的なエクステリアも含めて美しくトータルにデザインされている。アプローチのコンクリート壁にアクセントとして設けられたスカイトップライトは、見る角度によってはハート形に見え、刻々と表情を変える影にも風格と同時に遊び心を感じさせる個性の光るデザインが目を引く。夕暮れには、玄関はそれ自体が行燈のように優しい光を放ち、帰ってくる家族を温かく迎え、風格ある街並みをつくる存在感のある家である。ブラウンとホワイトを基調にまとめた内装はホテルのような上質な気品あふれる空間を創造し、近隣の住宅を考慮し吹き抜けの上方に設けた窓は、階段ホールに光を取り込むとともに、背後に控える山並みを切り取り、四季の移ろいを教えてくれる。また、リビングから望む中庭は内外の一体感を感じさせ、空間に広がりをあたえている。モダンで洗練されたスタイルは、ゆったりした時間が流れるくつろぎの空間。優雅で遊び心溢れるスタイルが、この家には沢山ある。