HOP SystemHOPシステム

国産材による家づくりを通じて、森を再生。

私たちは1997年に原木の確保から製材、流通、設計、建築までを協業化した独自の住宅供給システム(HOP)を確立し、木材を現地でプレカットする産地直送システムによって、流通コストを大幅に削減。住宅のあり方を工法から、性能、デザイン、流通までを全面的に見直しました。
それは「日本の森林を住宅建築に活用することで、森は再生し、守られる。」という発想から生まれました。このとき注目したのが人工林(=間伐材)の存在です。人工林は天然林とは異なり、定期的に間引き(=間伐)することで生育します。しかし当時、人工林を実際に利用するには技術的・流通的に様々な障害がありました。そこで、人工林の特性を生かした部材を開発したり、規格化を進めていきながら、産地直送のスタイルをベースにした流通システムを確立することにより、それまで不可能と思われていた、人工林を利用した住まいづくりを実現したのです。

HOPの建築サイクル

HOPの森植林活動

『緑の循環』認証材

  • ●環境形成型の新しい林業
  • ●国有林・道有林・民有林の間伐材の安定確保
  • ●環境共生住宅認定

製材

HOPグループ芦別工場
HOPグループ留辺蘂工場

  • ●製材業・加工業・建築資材・
    家具木工芸材料、
    全素材有効活用

新工法プレカット

HOPグループ留辺蘂工場
HOPグループ苫小牧工場

  • ●新工法、金物の開発普及
  • ●間伐材高度利用
    [北海道林産試験場]
  • ●新工法開発のプログラム
  • ●住宅部材の標準化

HOPファクトリー

丘珠工場

  • ●家具建具製造

新工法建築/施工

  • ●アメニティ性の高い健康住宅の提供
  • ●ネットワークによる流通革命
  • ●新工法による合理化システム(高気密・高断熱・高耐久性)

[北海道立寒地住宅都市研究所] [財団法人 日本住宅・木材技術センター]

アフターメンテナンス

  • ●長期保証制度の確立

お客様サポートセンター

0120-55-2486

地元で育った国産材を伐採・乾燥・製材

HOPの住宅に利用されるSGEC森林認証材をはじまとした木材は、北海道各地の森林で伐採され、いったん貯木場に集められて自然乾燥の過程を経たのち、製材として加工されます。

HOP石出代表と組合のメンバーの皆さん

HOPは北海道芦別市の製材業者などと1996年に共同組合をつくり、産地直送システムを確立しました。
ここでHOPの住宅に使われる木材が製材されています。

北海道各地の山林から原木が伐採されます。(写真の伐採地・留辺蘂町)
コンピュータシステム搭載の最新鋭林業機械で伐採から枝払い、皮はぎそして設定された長さでのカットまでを全て一台で行います。
伐採された木材は製材工場へと運ばれます。
木材を乾燥させる乾燥釜
105mm角に修正挽きされた製材

地域証明された森林認証材を積極的に使うことの意義

いま世界各地では、いろいろな森林認証制度が始まっています。適正に管理された森林から切り出された木材を、一定の基準に照らし合わせて評価認定し、その製品に認証マークを付けることによって自国の森林保護・育成を図ることが目的です。日本では2003年、SGEC「緑の循環」認証会議が主体となって、森林認証制度がスタートしました。
ここ数十年、安価な外国産木材が多く出回り、それが引き金となって国内林業の衰退や森林荒廃を招き、林業に携わるすべての産業に大きなダメージを与えてきました。こうした問題に立ち向かい、国内の林業を再生させるためには、森林の持続可能経営が不可欠です。その森林経営が適正に行われているかどうかを評価・認証するのが、SGECの「森林認証制度」です。
この制度で木材の産地が明確になるため、森林認証材を使って家を建てることが消費者の安心材料となるのです。こうした流れを受け、HOPではいち早くSGEC森林認証を取得。今後はさらに、認証済みの道産材を使った家づくりを進めていきます。

SGEC

SGEC「緑の循環」認証会議とは

森林認証制度とは、1980年代の熱帯林の急激な破壊問題に端を発し、「持続可能な森林経営から生産 された木材」ということを保証する制度として誕生しました。世界的に推薦されている持続可能な森林 経営の考え方をもとに、日本の現状にあわせて2003年6月創設発起人による設立総会が開催され、『緑 の循環』認証会議( Sustainable Green Ecosystem Council:略称SGEC )が発足しました。

木材を乾燥させる乾燥釜
製材された原木

製材された原木を特殊乾燥釜で乾燥させます。乾燥の良し悪しで製品の品質が決まる重要な工程です。HOPでは、高品質乾燥材の生産を行うために、構造材、造作材等、製品に適した乾燥方法を選択しこれまでの経験とデータに基づいた独自の乾燥を行っています。
乾燥釜の燃料は、工場から排出されるおがくずや木屑をボイラーの燃料として再利用することで、化石燃料の使用を極力減らし、CO2の排出を防いでいます。
HOPグループ留辺蘂工場では木を原材料に、薄い板状にした木材を張り合わせたものや、チップ状のものを接着剤などで固めた加工木材を、最新鋭のコンピュータ管理された設備で開発・製造しています。一般的に集成材と呼びますが、製材の約1.5倍の強度があることや、ねじれや反り、割れや狂いが生じにくいなど、精度を高めたことからエンジニアリングウッドとも呼ばれます。端材や廃材なども無駄なく利用できるので、資源の有効活用にもなっています。

留辺蘂工場加工ライン
留辺蘂工場加工ライン
留辺蘂工場加工ライン

4面スリット工法

OPは人工林間伐材を木造住宅の柱などにそのまま使える乾燥処理技術「4面スリット工法」を開発し、特許を取得しています。
この特許技術は木の芯を含んだ間伐材を柱状に加工して4方向から一定の深さの溝をつくり、通常より低い温度で乾燥するものです。これにより1本の間伐材の利用をさらに推進することができるのです。

HOPシステム芦別工場での四面スリット工程
出来上がった製品
特許庁より発行された特許証

図面と連動したプレカットシステムで、正確・迅速に構造材を加工

製材された梁や柱などの構造材は、HOPプレカット工場で、コンピュータ制御されたプレカットシステムによって継ぎ手口の加工などを施されます。
完成した構造材は速やかに各建築現場へと送られ、短期間で上棟まで完了するシステムを構築しています。

HOPプレカット工場
HOPシステムによる、プレカット最新鋭加工ライン
プレカット工場の加工ライン

HOPで作成した設計図を元にCAD入力。
図面を基にコンピュータ制御しますので高度に均一化された住宅部材を安定供給することができます。

プレカット3D画面

HOP設計図。 平面図(右)と立面図(左)

各建築現場で施工

プレカット工場から直送された構造材は建築現場で組み立てられていきます。
構造の各所を接合する金物には、特許を取得したHOPオリジナルの特殊継ぎ手金物を使用。従来の2.5倍の強度を実現し、頑強な躯体が組みあがります。

新HOP工法に使用される特殊継手金物
HOPには社員大工が40名以上在籍しています。

家具・建具もすべて自社工場生産

住宅に使用する建具や家具、階段材、幅木材など、一棟一棟の細かなオーダーにもミリ単位で対応できるよう、造り付けの家具もすべて、自社の丘珠工場で製作しています。既製品の建具を使わないのは、より精度の高いクオリティをめざしているから。内装材にはタモ、ミズナラ、栓の木、ヒノキ、杉、松といった天然木を用いています。HOPの家は、お客様を幸せにしたいという設計者のこだわりと職人のプライドでできています。

HOPファクトリー丘珠工場外観
建具班の作業
含水率の測定

取り付け

工場で作られた部材は、実際の建築現場に運ばれて取り付けられます。
それぞれの家の品格を印象付ける、上質で使い勝手の良い家具・建具として長く愛されていくのです。

HOPシステム HOP Promotion Movie HOPの歴史や独自の住宅供給システムなどを動画でご紹介します。