プールのある中庭がリゾート空間をイメージさせる家族が集う住まい

伊勢崎市 A邸

夫婦ふたりの住まいでありつつ、折々に子どもたちや孫が集まって、ゆったりとくつろぎ、絆を深められる場所。〝ヴィラ〟をテーマとして計画されたのは、パーゴラのあるプールを設けた中庭を囲むように空間を配置した住まいだった。中庭は、周囲からの視線や喧騒をシャットアウトするため、母屋と一体になった壁で取り囲む構成としている。澄んだ水面がきらきらと輝くプールの脇には、広々としたテラスが伸び、まさにリゾート空間のようなイメージが漂う。その胸のすくような空間に、心地よい風が静かに吹き抜ける。各居室は外部から閉じ、プライバシーを保ちながら中庭に面することで大きな開放感を得られるように配置。LDKのつながりはシンプルな動線となっており、天井までの全面開口を通して中庭へと連続し、そのまま外へと広がっていくような印象で、日々の暮らしに伸びやかさを与えている。同じく中庭に面したガラス張りのプレイルームからは直接、外へと出られるつくりとなっており、多用途に利用することが可能だ。一方で、同じ中庭に向いて正統派の和室も設けられるなど、暮らしのシーンに応じた居場所が整えられている。中庭に設けられた屋根がかりの大きなテラスは、現代風のいわば縁側といえる場所。第2のリビングとして四季の移ろいを感じながら時を過ごしつつ、安らぎのなかで家族が語らう邸宅となっている。