この建物は、自然のままの立地形状を崩すことなく利用し、2階にエントランスがある設計になっている。室内に現しになった柱と梁はタモ、天井はシナ、床にはカエデのムク材を使用し、内壁には珪藻土を使用しています。ムク材は、人にやすらぎや落ち着きを与えてくれる生きた素材。そして、珪藻土は湿度を自然に調節する作用を持つ、これも生きた素材。「人生とワインは似ている。」とは、ある美食家の言葉です。時の経過とともに熟成を重ね、人を魅了するからだそうだ。私たちは、これに「HOPの家」も付け加えてもいいのではないかと考える。自然素材は時の経過によって深まるだけではなく、住む人に快適な環境をも与えてくれます。家全体で呼吸しているかのような室内は常にさわやかで、あたかも森の中にいるような雰囲気を醸し出しています。