明るさと変化のある邸宅

神奈川県 F邸

オーナーが強く望んだのは「1日中自然光が差し込み明るい家」。それを実現するため、南面に最大限の開口をとり、吹抜けにハイサイド窓を設けた。東からの光を取り込み吹抜けを通して1階へ落とす仕掛けだ。リビングはダイニング、キッチンと一つの空間とし、デッキを床の高さを揃えたことで、床面積以上の開放感を生み出している。デッキは廊下を介し和室とも繋がる。伝統的な素材を使用しながら、モダンで現代的な和室はオーナーお気に入りの空間。素材感を活かしながら、すっきりとした雰囲気の中光のコントラストを楽しむ寛ぎの場となった。2階からは遠景の山並みを見渡すことができるように床の高さを一般よりも50cm高くしている。こうした細かな工夫はHOPならではの緻密な設計によるものだ。2階には常に家族の存在を感じられる繋がりある空間として書斎スペースも配した。これはオーナーのアイデアによって設けられた空間で、お子様たちも自然と集まり勉強をするなど互いに居心地の良い場所となっている。明るさをテーマとしながら、和室ではあえてコントラストの変化を楽しむ。ひとつの視点にとらわれず柔軟なイメージを形にしたこの邸宅は、光のつらなりと家族の繋がりをこれからも大切に人生の舞台となることだろう。