Owner’s Ouchi Storyお客様オウチStory

[ 札幌市にお住まいの高橋様のオウチStory ]山々を見渡す眺望と、やわらかな自然光
自然の息吹を感じながら人生を楽しむために造られた家

3階建ての1階部分が玄関と駐車場。2階にはリビングを設けた。何よりも自然の眺めを重視して、窓は大きく、というのが家族全員の一致した意見だった。

「夕焼けこやけの赤とんぼ負われて見たのはいつの日か」透き通るようなソプラノと深みのあるテノールの歌声がリビングに響きます。高橋壮之祐さん、正子さんご夫妻は、毎年夏に行われる「さっぽろ旭山音楽祭」を控え、合唱曲の猛練習中。
「思いついたら、家中どこでもすぐに練習をはじめてしまうの」と正子さんは笑います。お二人の共通の趣味である合唱は、現在の家を建てられてから本格的に始めたもの。
たまたま音楽家の岸田頌子先生のご自宅がお隣だったことから、「札幌旭山音楽祭合唱団」に誘われ、それからは「一年を通して合唱三昧」(正子さん)に。仲間とのコミュニケーションが楽しくて、練習で集まると、つい夜遅くまで話が弾んでしまうのだとか。
壮之祐さんは札幌のご出身。仕事の関係で長く札幌を離れていましたが、やはり心は常に生まれ故郷にあった、と言います。
「昔は電車に乗っていると、窓から柳の枝が入ってきて肩をなでたりしてね。もっと自然が身近だったし、のんびりとした良さがありましたね」

ご自宅の建築に界川(札幌市中央区)を選ばれたのも、多感だった少年時代を過ごした場所に近く、今でもその頃の札幌の風情が残っているから。
円山や藻岩山の森を目前に、風がふわりと吹き抜ける。そんな自然環境の良さが決め手でした。
「ここに住むようになって、夫が生き生きして見える」と正子さんが言うように、壮之祐さんにとってこの家は、まさに自然と調和した「夢の住みか」。
設計の段階でこだわったのが、眺望と自然光、というのもうなずけます。「朝、目覚めてカーテンを開けると、濃い緑がすぐ目の前に。心と体を元気にしてくれます」と話すのは長女の直子さん。

「朝、お弁当を作って、すぐ近くにある旭山記念公園に主人と出かけるのも楽しみ。人に聞こえないように、噴水の前で合唱の練習したりするんですよ」と正子さん。休日には札幌市の自然観察会に参加して、野鳥や名も知らない草花を訪ねて歩くこともある。
階段部吹抜け
ホールから和室を見る
自然をたくみに取り入れたエントランスホール
書斎では読書をしたり、窓から山を眺めたり。「何もせずに過ごすという贅沢もいいものですよ」

仕事で忙しく、家には「寝に帰るだけ」と笑いますが、常に自然に囲まれて暮らしてきた直子さんにとってもこの家は「ホッとくつろぐ場所」。
将来子供が生まれたら、やはりここで育てたい、と環境の良さがお気に入りの様子でした。
「HOPに出会えなかったら、きっとこの土地に住むことはできなかったでしょうし、周りに住む人たちとの出会いもなかった。今のように充実した日々を過ごすこともできなかったはず」と壮之祐さん。
だからこの家を大切にしたい、と言います。「HOPの皆さんが、私たちの家に深い愛情を注いでくれているのがよく分かります。私たちもそれに応えられるように、この家をじっくり育てていかなければ。住む人と一緒に家も成長する、それが家と住む人の本当のあり方なのでしょうから」。