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これを俳諧の世界では不易流行と言った。これを俳諧の世界では不易流行と言った。日本では、芸術やものづくりにおいて古くから日本では、芸術やものづくりにおいて古くから志向されてきたもののひとつだ。志向されてきたもののひとつだ。本物の伝統とは、単なる様式や意匠の伝承の本物の伝統とは、単なる様式や意匠の伝承の事ではなく、長い歳月をかけて新しさを磨き、事ではなく、長い歳月をかけて新しさを磨き、変化を重ね、時代の流れの中で再生され残さ変化を重ね、時代の流れの中で再生され残されてきたものだ。れてきたものだ。家づくりにおいても、様式や伝統の基本の中に家づくりにおいても、様式や伝統の基本の中にモダンの精神を志向し、積極的に変化させ、次モダンの精神を志向し、積極的に変化させ、次の伝統につながる家づくりに挑戦しなければの伝統につながる家づくりに挑戦しなければ意味がないと思う。意味がないと思う。この時代に生きた証としての使命感というか、この時代に生きた証としての使命感というか、覚悟というか、そんなうぬぼれに似た自己鍛錬覚悟というか、そんなうぬぼれに似た自己鍛錬がなければ建築などやるべきではないと、このがなければ建築などやるべきではないと、この歳になって思うようになった。歳になって思うようになった。大げさかもしれないが、この時代の中で家をつ大げさかもしれないが、この時代の中で家をつくるということは、大自然の恩恵を受け、それくるということは、大自然の恩恵を受け、それを活かし、人を幸せにし、次につなぐ文化を創を活かし、人を幸せにし、次につなぐ文化を創る。建築をつくることは未来をつくること、そる。建築をつくることは未来をつくること、そのものだと思うのだ。のものだと思うのだ。003

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