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人間の巣?人間の巣? 家は最高の安らぎの場所。誰もがそう 家は最高の安らぎの場所。誰もがそう考えているだろう。しかし人によってどんな考えているだろう。しかし人によってどんなものに安らぎを感じるかは、それぞれの感ものに安らぎを感じるかは、それぞれの感性によって異なるから、その〝感じ方〞を設性によって異なるから、その〝感じ方〞を設計者として共有するのは簡単ではない。し計者として共有するのは簡単ではない。しかし理解を深めるためのセッションがうまくかし理解を深めるためのセッションがうまくいき、お互いの想い以上に素晴らしいものがいき、お互いの想い以上に素晴らしいものが生まれたときの喜びはひとしおだ。生まれたときの喜びはひとしおだ。MMさんさんとの出会いは、そんな面白さ、個人宅を創との出会いは、そんな面白さ、個人宅を創る醍醐味に感激する仕事となった。る醍醐味に感激する仕事となった。――ニンゲンの巣を作ってください。――ニンゲンの巣を作ってください。施主から与えられたテーマに、にわかに私は施主から与えられたテーマに、にわかに私は「え?」と戸惑った。「え?」と戸惑った。「ニンゲンだから成しうる絶対のくつろぎを「ニンゲンだから成しうる絶対のくつろぎを追求する物体にしたかったんです。私は車追求する物体にしたかったんです。私は車がとても好きなんですが、ある日本の作家がとても好きなんですが、ある日本の作家が過去の外国車の広告で『人は曲線の内が過去の外国車の広告で『人は曲線の内側に居るとやすらぎを覚えるものである』側に居るとやすらぎを覚えるものである』と言っていた。私にとって曲線とはただ『丸と言っていた。私にとって曲線とはただ『丸い』というだけでなく、『流れ』の中というい』というだけでなく、『流れ』の中というのも大切なんです。エントランスからアプローのも大切なんです。エントランスからアプローチ、玄関、リビングからキッチン、ウッドデッキチ、玄関、リビングからキッチン、ウッドデッキやや22階へと、流れがスムーズに進み、その中階へと、流れがスムーズに進み、その中心に包まれながら安心してくつろぐ。そう心に包まれながら安心してくつろぐ。そうBefore201020112012.2spring198chapter 4“Human Nest”Time line of house building 2010 ____ 2012document

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