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限界に挑む限界に挑む 今や世界中から注目されるスキーリゾー 今や世界中から注目されるスキーリゾートト ニセコ。この建物のオーナー、オーストラリニセコ。この建物のオーナー、オーストラリア人P医師も、家族で毎年スキーを楽しむア人P医師も、家族で毎年スキーを楽しむうちに別荘が欲しいと考えるようになった。うちに別荘が欲しいと考えるようになった。P医師は、私が手がけた家をひと目見て気P医師は、私が手がけた家をひと目見て気に入り、別荘建築を委ねてくださった。本に入り、別荘建築を委ねてくださった。本物の素材だけが持つ偽りのない美しさ、ど物の素材だけが持つ偽りのない美しさ、どこかオリエンタルな建築に魅力を感じられこかオリエンタルな建築に魅力を感じられたのかもしれない。たのかもしれない。敷地は南東に羊蹄山を望む、傾斜のある敷地は南東に羊蹄山を望む、傾斜のある角地。この羊蹄山の雄姿を招き入れる空角地。この羊蹄山の雄姿を招き入れる空間設計を目指した。地下間設計を目指した。地下RCRC、、11・・22階が階が木造という木造という33階建ての設計は、一つの挑戦階建ての設計は、一つの挑戦だった。南を軸に、東西だった。南を軸に、東西22方向を開放した方向を開放したプラン。いわば、骨組みだけでガラスの一大空プラン。いわば、骨組みだけでガラスの一大空間を構築しようというものだ。試行錯誤の間を構築しようというものだ。試行錯誤の末、木造軸組工法をベースに改良を加えて末、木造軸組工法をベースに改良を加えて耐久性をより向上させた耐久性をより向上させた**HOHOPP工法と、工法と、木質ラーメン工法の合体、木質ラーメン工法の合体、HOPHOP初となる初となる新工法の採用で、強度と開放感の両立を新工法の採用で、強度と開放感の両立をクリアした。屋根はゆるやかなウェーブを描クリアした。屋根はゆるやかなウェーブを描くやさしい造形にした。くやさしい造形にした。この屋根は、実は一度やり直している。最初この屋根は、実は一度やり直している。最初にかけた屋根に威圧感を感じたからだ。建にかけた屋根に威圧感を感じたからだ。建築家にとって、建物は分身であり、いつも立築家にとって、建物は分身であり、いつも立ち姿を見て自問する。「後世に引き継ぎ、ち姿を見て自問する。「後世に引き継ぎ、歴史に残る建物だろうか」。自分の心が納歴史に残る建物だろうか」。自分の心が納得し、その上で、オーナーに幸福と誇りをお得し、その上で、オーナーに幸福と誇りをお届けしたい。届けしたい。こうして完成した建物は「雪舟」と名付けこうして完成した建物は「雪舟」と名付けられ、ご家族も大変満足してくれた。られ、ご家族も大変満足してくれた。大黒柱と太い梁が安心感を与えるガラスの大空間。* HOP: Housing Operation Architects098Residence of Tradition and Innovationchapter 3羊蹄山の麓に建つ大屋根の家House with a triangular top at the foot of Mt. Youtei
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