南青山の家

東京都南青山 K邸

都心のすぐ近くでありながら、閑静な住宅地。しかしそこは、高低差が5mもある傾斜地だった。住宅の立地としては難しいといえるこの敷地形状を逆に利用し、地下1階、地上2階建の瀟酒な邸宅を結実させたのは、変形地に多くの建設実績と経験を持つHOPならではの発想と構成力、技術力によるもの。華やかさがありながらも、家族が集う住み心地の良い住まいが完成した。

40畳を超えるリビングは高さ6mの吹抜けを持ち、その2層分の全面を使った開口部からは林立する都心の壮大なビル群を眼下に一望することができる。ここは、安らぎのスペースであると同時に、多くのゲストにもゆったりと寛げる場を提供する。

また、地下は多目的スペースとなっており、ゲストを迎えるさまざまな場面に対応できる仕様となっている。空間を利用するシーンに合わせて自在に仕切ることができるほか、本格的な茶室や広々としたジャグジーまでを備えている。

都会的な、ハイセンスな空間とともに、対照的な和風の空間を併せ持つことも、この邸宅の大きな特徴。中庸の間、縁側を境に窓外に広がる日本庭園は、喧噪の背後にあって日本人の心根にある侘び寂びを感じさせてくれる。

リビング、和室、そして多目的スペースを含めて、HOPならではのネットワークと技術によって自然素材を多用。その質感、表情、香りが心を落ち着かせてくれる。