HOP

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作品紹介

HOPの家には、そこに暮らす家族一人ひとりの物語があります


CASE49


周囲の山並みを取り込む、
自然を愛する夫婦ふたりの家。

<札幌市 N邸>

キッチンはカウンターのラインから一段低く設計し、
調理をする奥さまとテーブルにつくご主人の視線の高さが合うように工夫。

N邸が位置するのは、円山の裾野に広がるのどかな自然環境のなか。原生の立木が背後に迫り、いわば山と住宅地の境界を分かつようにして建てられている。自然との一体感を味わいながら暮らしたい。そんなオーナーの思いに応えて、住まいの外観もマツの下見板を外壁に用いるなど、周辺との調和を意識した素朴で上質な佇まいとなっている。
  冬はスキー、夏はカヌーで川下りと、一年を通して週末はアウトドアを楽しんでいるというNさんご夫婦。一昨年の夏に訪れた、奥様の友人家族が所有するニセコのペンションがHOP建築だったことから、HOPと出会うきっかけが生まれ、その後モデルハウスを見学。木をふんだんに使ったあたたかみのある質感が気に入り、同社との住まいづくりがはじまった。

外観は、モルタルの塗り壁とマツの下見板でナチュラルな仕上げに。
落ち着いた色合いで自然とのバランスに配慮。
玄関はルーバールーフを回り込むようにして設計。入り口に到着するまでのわずかな時間さえ、豊かな自然に包まれる至福のひとときだ。扉を開けると、正面突き当たりに大きな開口部があり、生い茂る樹木から漏れるおだやかな光が迎えてくれる。1階は寝室と和室、水回り、それに陶芸が趣味だという奥さまのために設けたホビールーム。玄関から土間でつながっており、土をこねたり、汚したりしても気にすることなく、創作に没頭できる。
できるならば森のそばで暮らしたいというほど、自然への憧憬が深いご夫婦。求めた土地は、円山の麓、道路以外は木立に囲まれた理想的な環境だった。住宅建築の際も、もともとある木は可能な限り残し、住まいと自然景観との調和に配慮。山側の傾斜地を生かして、住棟と裏庭をブリッジで連結するなど、敷地の個性を生かした工夫も随所に盛り込まれている。

玄関ホールの片側の壁は、炭で着色した木板貼り。
正面から入る光がさわやか。
ダイニングスペースの正面にウッドデッキ。
食卓から山の景色が見渡せる。
ワンフロアを階段で分割した、リビング・ダイニング。
ワイドなコーナーウィンドウから、外の景色が飛び込んでくる。
家族のパブリックスペースとなるリビングは、見晴らしのいい2階に。東西南北4方に窓を設け、どの位置からも外の景色を一望できる。南に旭山の雄大なロケーション、北からは裏山の自然が迫るように視界に入り、東に堂々たる原生林の眺め。ここでしか味わえないパノラマを存分に傍受できるようにと、風景を切り取るように設けられたピクチャーウィンドウが、住まいと自然の一体感を高めている。窓から手を伸ばせば届くような大木には、バードテーブルを設置。餌をついばみにやってくる小鳥たちも、暮らしに彩りを添える大切な友人だ。見たこともない鳥が遊びに来れば、野鳥図鑑を手に取り、夫婦揃って名前を覚えるのも楽しみのひとつ。また、リビングから続くブリッジを渡って裏庭に出れば、野の花に囲まれての散策も日常のワンシーンに。春先ならば、カタクリやエゾエンゴサクといった可憐な花々が迎えてくれるそうだ。