HOP

  • HOP札幌
  • HOP東日本
  • HOP京都
  • アトリエアム株式会社 札幌
  • アトリエアム株式会社 東京
  • 株式会社藤田工務店

作品紹介

HOPの家には、そこに暮らす家族一人ひとりの物語があります


CASE48

ピロティのある家

     <札幌市 K邸>

 

この建物は、マンションやオフィスビルの並

ぶ商業地域と住宅地の狭間に建っている。

2世帯住宅ということもあり、「2つの関係を

どう結びつけるか」ということにこだわって

設計した。
こだわりのひとつは、建物を貫通し敷地を

二分する「塀」である。長さ14メートル・高さ

3メートルほどあり、建物のシンボルとなっ

ているこの塀は、北側の交通量の多い道路

に面する雑多なゾーンと南側の庭のある

プライベートゾーンを安全に分けることを

目的とし、ひと一人が通れる丸い開口を設

けることで、2つのゾーンを結び付けている。





                                             家のシンボルとした塀。


バルコニーと一体化され広がりを感じるリビング。

2階ベランダ。
上部の開口からも外光がそそぐ。


   また、外部と内部との関係に
   ついては、2つの境界の存在
   をなくすよう工夫している。
   2階のリビングとベランダは、
   サッシの枠を見せない納まり
   とすることで、あたかもベラン
   ダがリビングの一部のように
   見えるよう設計し、視覚的な
   広がりと熱環境の分離を提案した


2階リビング。左手はダイニング。

 ポーチから玄関ホールにかけても、外部の塀が建物の中まで貫通しているように見せかけることで、訪れる人に余韻と期待感を与え、建物の内部へと誘導する。

 南側のプライベートゾーンには、子どもたちが安全に遊ぶことのできる庭とピロティがある。建物内部と外部との中間領域であるピロティは、長く雪に閉ざされる北国での子どもたちの楽しい遊び場であり、季節を選ばない機能的な土間スペースとして利用する。

              玄関。右手の壁はアプローチの塀と連続。

シンプルなデザインの階段。

ダイニングから見るキッチン・階段方向。建具や間仕切りを極力少なくした、開放的な空間構成。
夕方のダイニング。   

   1階の静かな空間とリビング・ダイニングのある2階のアクティブ空間とは、

   建物の核となる位置におおらかな階段を配置することで、心地よいコミュニ

   ケーションがとれるゾーニングとなっている。

   とにかく2世帯住宅というと、家の中に2つの住宅が存在しがちだが、この

   住宅は、寝室、トイレ以外のスペースを共有化し、余分な機能をすべて

   排除することで、無駄なコストの削減と充実した個々の空間の創出を実現

   した。さまざまな2世帯住宅のスタイルがあるが、家族と住まい方を真剣に

   話し合った答えが、この住宅の型となった。


上段:シャワールーム(奥)が一体化されたサニタリールーム。



下段:光が透過するガラスブロック以外の仕切りを外し、空間にゆとりがあるバスルーム。

                                                                                     夜の南側、外観とピロティ。