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作品紹介

HOPの家には、そこに暮らす家族一人ひとりの物語があります


CASE34

ピアノスタジオのある家

<札幌市 西村邸>

 


最上の音の響きを演出するピアノスタジオ、その空間を家族で共有するための工夫、これが西村邸のコンセプトです。オーナーは北海道大学で地球物理学を研究する西村裕一さんとピアニストの西村範子さん。

お子さん2人の4人家族です。
ピアノスタジオの機能を高めるためには、外部に対しては遮音を、内部については音響効果を追求する必要があります。オーナーとともにさまざまな理論、技術、アイデアを検討して、円形の平面形状をもつシリンダーがベストという結論に達しました。約6mの天井高をもつ空間は音の響きを存分に引き出し、さらに天井面に傾斜をつけることで必要以上な反響を抑えます。


天井の間接照明とギャラリースペースの曲線が円筒形のスタジオを演出。


   

 

壁面の楽譜収納棚や窓は装飾的であるだけではなく、音を拡散する効果を狙ってデザインされました。2階のリビングから続くギャラリースペースは、演奏を鑑賞するだけでなく、レッスンの際に演奏者の動きを上方から確認する目的でも有効に使われています。
住宅の構成は、1階にピアノスタジオ、応接室、ゲストルームとパブリックゾーンを集め2階と3階をプライベートゾーンとして計画されています。2階はLDKを中心とした共有スペースとして1フロアの回遊型プランとし、リビングを応接空間として使用する際にも裏動線を確保することでゲストがいる状態でも家族の生活リズムを確保できるようにしました。3階はスタジオ上部に円形のプライベート空間(子供部屋)を設け、構造体を外周の円形のみで成立させることにより将来の生活スタイルの変化にフレキシブルに対応できるように考慮しました。
ピアノスタジオは基本的には独立の空間として機能しますが、ギャラリースペースを通してリビングと行き来できるだけでなく、階段やホール、子供部屋とは曲面で繋がり、さらにガラスブロックを通して光や動きを共有するといった工夫が施されています。
「わが家のピアノスタジオは、いい音楽環境を提供する場であると同時に、面と空間を介して各部屋を繋ぎ、そして家族一人一人の動きを伝える独特のスペースとして存在している」と西村裕一さん。「このピアノスタジオで多くの方にピアノ本来の音の響きを味わってもらい、また、日常とは違う楽しさや緊張感を感じてほしいと願っています」と西村範子さん。

 

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レンガ、RCのコントラストが美しい外観。

 

 


スタッコ塗で仕上げた大曲面と間接照明がやわらかな空間を感じさせる階段室。

 


2Fギャラリースペースより望むピアノスタジオ。理想の音響効果を徹底的に追求した結果生まれた美しいフォルム。

 

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