HOP

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作品紹介

HOPの家には、そこに暮らす家族一人ひとりの物語があります


 


シナムク板の天井、カエデムク材のフローリング、柱・梁にはタモ材と本物の自然素材が生かされている。

 



玄関ホールからエントランスを望む。
傾斜地を有効に利用した結果エントランスは2階にある

「人生とワインは似ている。」とは、ある美食家の言葉。           
時の経過とともに熟成を重ね、人を魅了するからだそ

うです。HOPの住まいづくりにも、同じことが言えるの

ではないでしょうか。
ある日、住宅雑誌に掲載された「G邸」の奥深さに感銘          

したといって、TさんがHOPを訪ねて来られました。

G邸はその時点で建築から20年以上もの歳月を経て

おり、丁寧に時を積み重ねたものだけに与えられる、

ある種の風格を備えてた建物でした。Tさんは何年も

前から、森の中に自然素材ふんだんに使った家を建

てることができないものか、と考えていたといい、偶然

に雑誌で目にしたG邸を「私の理想の住まいはこれだ」

と確信、設計者のもとへ飛んできたといいます。G邸は、

本物の住まいは歳月を経て美しくなる、ということを見事

に実証しているHOPの原点となる建物です。
Tさんは、知るほどにHOPの住まいづくりの哲学に共鳴

し、傾斜地というG邸の立地条件に近い土地を探すこと

から家づくりの共同作業が始まりました。

 

 


  原点が見せる深みに魅了され、 新たな「森」をつくる。




トップライトからの採光と天井の傾斜が空間に立体的な広がりを与えるリビング・ダイニング。天井、床、柱、梁のムク材の素材感、木の香がやすらぎを感じさせる。

 

Tさんが見つけた敷地もG邸と同じく通りから奥に向かって下がっていたため、エントランスを2階に設け、正面からはシンプルな平屋のように見せることにしました。シナやカエデといった無垢材を多く使った室内は森の香りに包まれ、リビングに据えた薪ストーブが、空間をさらに温かみあるものに。ワインをこよなく愛するTさんの希望で設けたワインセラーの存在も、この住まいの見せ場となりました。
G邸という理想のお手本があり、その原点の「深さ」に憧れを抱いて住まいを建てられたTさん。「終の棲家にはきらびやかな飾り付けは似合わない。Gさんのお宅がそうであるように、古びていくのではなく、住む私たちと一緒に深くなっていってほしいのです」といいます。アウトドア派を自認するTさんはこれから、家の周囲に樹木を植えて「森をつくる」といいます。10年、20年後のさらに味わいを増したわが家を思い、楽しんでいる様子が伝わってきます。
「住むことの喜びと、木の命を実感する暮らし」こそが住まいに求められている究極のテーマだとHOPは考えます。そして、規格統一された従来の大量生産型住宅では難しい「環境保護と新しい住文化を」を実現するため、「本物の家づくり」を続けていきます。

 

深みを増す住宅がひとつ増えるたびに、日本の住文化もまた一歩成熟するのではないでしょうか。熟成を続けるワインが人を魅了するように、時を経た住まいが家族の愛着をより深めるものであってほしいと願っています。


1階にあるワインセラー。最大600本を収納できる。

リビング南側にある暖炉。南の窓からは原生林の自然が飛び込んでくる


中2階のホールから2階リビングにつながる階段。
トップライトからの採光が美しい陰影を創る。


本格的茶室。本物の自然素材が生かされている。

南側外観